7/17(月・祝)京都メトロ “PLAYSET vol.2”
ライブ出演です。
7/17(月・祝)京都メトロ “PLAYSET vol.2”
imai
matsu & take
SOFYAMA
パソコン音楽クラブ
open/start 17:30/18:00
adv/door ¥2500/¥3000 (D代別¥500)
ローソン Lコード:54742
ぴあ Pコード : 333-223
e+ http://eplus.jp/
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音楽制作ソフト(DAW)のネーミングの由来についての記事です。
Logicは論理、なるほど。GarageBandはガレージのバンド、手軽ということで。Liveはライブ、ライブ演奏に強いと。Pro Toolsはプロの道具、たしかに。Sonarは水中音波探知機、はい。じゃぁ、Cubaseは?
自分が漠然と考えていたのは、Cubaseを作っている会社のSteinbergはドイツの会社だから、ドイツ語で何か意味があるのかな?というのと、CueとBassを組み合わせた造語なのかな?という程度のことでした。
ささっとネット検索して調べてみると、「開発段階ではCubitという名前だった」という話が見つかり、「他社商品と名前が競合したので名前を代えた」という説と「フランス語で酷い意味だったので名前を代えた」という説が出てきました。
Steinbergの会社からの公式発表的な情報は見つからなかったんですが、Cubaseの公式BBSにSteinbergの社員のDave Nicholsonさんが2012年にCubaseの名称について投稿しているのを見つけましたので、雑に訳します。
たしかにCubaseは開発段階のバージョン0.808になるまではCubitと呼ばれていた。
Cubitという名前の商品を手がけるデータベース・ソフトウェアのプロバイダーがあったため、名前を変更する必要があり、我々はソフトのリリース後に金のかかる名称変更の訴訟が発生するリスクを取りたくなかった。
Cubit、この言葉の意味「(王の)鼻から、伸ばした指先まで」が、目・マウス・コンピューターの関係性 – 文字どおり、さわれるものは動かせる(原文:what you touch is what you move) – を示しているため、この名前は意識的に選ばれた。
Cubase(の名前)は代替名称として急いで選ばれたもので、人によっては今でもデータベース・プログラムのような響きの名前だと言われる。(Cubitが)フランス語で決してハッピーな名前では無いことを我々は知っているし、当時も知っていた。なぜなのか知りたいのなら、フランス語を母国語として話す人に聞いてみて。
キュビット(Cubit)という言葉、Wikipediaにもしっかりと項目があって、「古代より西洋の各地で使われてきた長さの単位」で「肘から中指の先までの間の長さ」という意味だそうです(上の投稿では”鼻”から指先と書かれてますが、おそらく単純な誤記では)。
強引にまとめると、Cubaseの「Cub」の部分はCubit時代のなごりで、画面内を直感的に操作できるというソフト開発段階の基本理念が込められていて、「ase」の部分は訴訟を避けるために急いで決めたので深い意味はなく、社としては意味を特定しないから自由に想像して、という感じでしょうか。
さて、気になるCubitのフランス語での意味ですが、SteinbergのDaveさんの投稿の直下の投稿にしっかりと意味が書かれていました。
CU: “Cul” 尻のスラング
Bit: “Bite” 男性器のスラング
たしかに決してハッピーな名前では無いですね。
2004年にRephlex Recordsが『Grime』というタイトルのコンピレーション盤を2枚リリースしました。Mark One、Plasticman(現Plastician)、Kode 9、Digital Mystikzといったアーティストの作品がそれぞれ3.4曲ずつ収録されているシンプルな内容で、グライム、ダブステップのシーンをストレートに紹介するものでした(厳密にはこのコンピにはダブステップ的な音が入っていますが、そういうジャンルの細分化に対するアンチテーゼ的な意味と、ダブという語を使うことへの抵抗感などの理由から『Grime』というタイトルにされたそうです)。
そのリリースにあわせてロンドンのクラブThe Endで開催されたリリースパーティーの一部を録音した音源がMixCloudに公開されています。
Mark OneとPlasticmanがDJをしていて、Virus Syndicateの皆さんが調子良くMCしています。ガラの悪そうな声のMCが「リーフレーックス!」と何度も叫んでいるのが違和感あって面白いですね。Mark OneとPlasticmanはRephlexの面々と一緒にアメリカツアーを回ったそうで、他にも『Grime』参加アーティスト勢とRephlexのいつもの面々勢が2つのフロアに分かれてプレイする大きなパーティーなんかも開催されていたそうです。出演者のあいだでも、客のあいだでも、いい感じの文化衝突が起こっていそうです。
『Grime』が出た2004年当時、自分はグライムのこともダブステップのこともよく知らなくて、このコンピもRephlexの知っている面子の参加が無かったので、何故Rephlexがこのコンピを出すのか今ひとつ理解できず、一度も聴くことなくパスしていました。世界的に音源を流通させていたRephlexがこのコンピをまとめてリリースしたことで、ロンドンの地下シーンに溜まっていたエネルギーが世界中の音楽ファンに向けて拡散する大きなきっかけになったのは間違いないでしょう。00年代にRephlexがリリースした作品の中でも意義深い作品のひとつだと思います。