NAVERまとめで自分のツイートをまとめたら権利者から権利侵害を申告された話

毎年「浜村淳の気になる発言&行動記録」はNAVERまとめを使ってまとめていますが、今年も自分のHJツイートをまとめていたところ、下のような見慣れない警告表示が現れました。

「この投稿は、権利者からの要請または運営者の判断により非表示にされています」。

見た瞬間、あぁ、これは「ファッションヘルス」のワードが公序良俗がどうこうという規約に引っかかったのかな、と思いました。しかし、他に同ワードを書いているツイートには何も警告は出ておらず、ということは、ワードを2回繰り返すのがマズいのかな、などと考えました。

しかし、この程度の言葉に反応するほどNAVERまとめが純粋無垢な世界というわけでもなさそうですし、この際、何が問題なのかハッキリさせたほうが面白いだろうということで、問い合わせフォームから質問してみました。

すると、返ってきたのが意外な答え。「ご連絡いただきました下記アイテムにつきましては、権利者の方より権利侵害申告がございましたため、弊社にて閲覧制限対応を行いました」。

すっかり運営者の判断での非表示と思い込んでいましたが、権利者からの権利侵害申告が原因だったとは、まったく予想していませんでした。自分のツイートを自分でまとめただけで「権利者」から権利侵害と申告され、それが受理されている、という摩訶不思議な状態です。ツイートを補足するために張った毎日新聞へリンクが権利侵害というのも、それ一体どこの国の法律ですか、という感じで、考えられません。カフカの「審判」と大槻ケンヂのJASRAC問答を足して3で割ったような世界です(大槻ケンヂのJASRAC問答は実際はデマだそうです)。

NAVERまとめに「権利者とは誰ですか?」と問い合わせても、「詳細についてご案内することができません」の返答。確かにそれは答えにくかろう、ということで質問の方法を変えて「このまとめのどの箇所が申告者の権利侵害にあたると判断したのですか? 1)引用したツイートの内容 2)ツイートを引用したという行為 3)ツイートを補足するテキストの内容 4)その他」と、4択クイズ形式で問い合わせてみましたが、「ご質問いただきました非表示理由につきましても、詳細についてご案内することができません」との返答で、何を尋ねてもテンプレ返答になっているので、問い合わせを終了しました。

途方に暮れて非表示にされたツイートのあるまとめをもう一度流し読みしていると、別のツイートにも非表示の警告表示が出ているのを見つけました。

先の「ファッションヘルス」ツイートとの共通点は「新聞社へのリンク」です。

なるほど、ということで調べてみると、どうやらこのプレスリリースの中にある「みなし非表示対応」というのが、今回の非表示の原因だったのではないか、という結論に至りました。NAVERまとめのヘルプセンターの人達も「権利者の方より権利侵害申告がございました」とか変なこと言わずに「みなし非表示対応をおこなっているんですよ」「NAVERまとめから大手新聞社のサイトにリンク張っちゃダメになったんです」とスパッと教えてくれたらよかったのに。

Twitterの公式なツイートまとめ機能「モーメント」は、一度サラっと試してみたら使いづらかったので諦めていたのですが、今回の一件後に本腰を入れて試してみたら思いのほか便利だったので、2019年からはモーメントに移行します。

ラジオ「ありがとう浜村淳です」での浜村淳の気になる発言&行動記録:2018年版

ラジオ番組「ありがとう浜村淳です」関連の自分ツイートまとめの2018年上半期版・下半期版を公開しました。

浜村淳で振り返る2018年。ツイートをまとめる作業をしてると完全に忘れていた2018年のB級ニュースの記憶が次々と蘇ってきます。

以下は過去のまとめです。

2018年ベストミュージック

2018年に発表された音楽の中から、よく聴いた10作品を選びました。

Krystal Klear – Neutron Dance

「ニュー・オーダーやストック・エイトキン・ウォーターマンの曲のイントロだけをループさせて、ほんの少しだけ現代的に調節した音楽が聴きたいなー」と長年夢想してましたが、まさにこれがそれ。(Amazon / iTunes)

Beak> – >>>

この音質。この抑制。このバンドはどんどん良くなってますね。(Amazon / iTunes)

Stephen Malkmus and the Jicks – Sparkle Hard

かつての不思議ちゃんインディーロック青年も、いつの間にかすっかり歴戦を生き残ったインディーロック親父に。今年はこのアルバムと「Crooked Rain, Crooked Rain」ばかり聴いてた時期もありました。(Amazon / iTunes)

Thomas Fehlmann – Los Lagos

第三?第四?のThe Orbメンバー、気品すら漂うさすがの音響工作に、そこはかとなく感じられるユーモア。引き出しの数が多い。多過ぎる。(Amazon / iTunes)

Pusha T – Daytona

Kanye West「Ye」、Kid Kudi & Kanye West「Kids See Ghosts」と合わせて、カニエとMike Deanのコンビがプロデュースを手がけてる3枚のアルバムのズバッ、ドバッ、ヒョロッとしたロック感は安定して高水準で、二人への信頼感はさらに高まりました。(Amazon / iTunes)

Onra – Nobody Has To Know

フランスのビートメーカー。80年代中期ごろのニュージャックスウィングやブラコンのイントロをループさせただけのようなアーバンなビート集。ここまで徹底できてるものはなかなか無い。(Amazon / iTunes)

Tom Trago – Bergen

手弾き感がしっかりと残っていて人肌の温もりが感じられる、オランダの控えめテクノ。だいぶ控えめ。(Amazon / iTunes)

Chaka Khan – Like Sugar

納得の Switch プロデュース。素材に徹したシャカシャカ、シャカカン65歳の輝き。ぜひこの路線でアルバム作って欲しい。ビデオもすごく良いです。(iTunes)

Selling – On Reflection

Gold Panda と Jas Shaw (Simian Mobile Disco)のコラボ。アナログシンセとステップシーケンサーが紡ぐ電子オルゴールの実験場。(Amazon / iTunes)

Lorenzo Senni – The Shape Of Trance To Come

レイヴやハードコア・テクノの曲の、ドラムが抜けて「ジャン!ジャン!」というスタブ・ヒットだけになる、あの部分だけの曲を作る男。Boiler Roomでのライブでは、その「ジャン!ジャン!」という音だけの音楽で踊る人達という衝撃の光景が。未来の音楽です。(Amazon / iTunes)

今年になってようやく自分もサブスク形式の音楽サービス(まずApple Musicから始めて、結局Spotifyに安住)を使い始めましたが、これは確かに音楽の聴き方が変わりますね。スマートフォンとの組み合わせの破壊力たるや。聴きたい音楽を全部「買って」いた時の感覚をすっかり忘れてしまいました。それが良い悪いじゃなくて、そういう状況を心情的に受け入れられるかどうか。

というわけで、2018年によく聴いた作品、上の10作品プラス、その他によく聴いた10曲をまとめたプレイリストをSpotifyで作りました。こんなことが簡単に、しかも合法で可能なんですから、そりゃ破壊力は凄いです。今後もサブスク形式以外にも、音楽の新しい聴き方や音楽との出会い方がどんどん発明されて、いろんな形で音楽体験ができる世の中になっていって欲しいと願います。